平和教育
2021年度 平和学習
木と炭の違い(5歳児)
原爆が落ちるとなぜみんな真っ黒になったの?
今年も、5月から園児の曾祖父の代に起こった“長崎の原爆“について少しずつ少しずつ伝えてきた。
先生である我々も戦争を知らないため、まずは自分も学ばなければならない。
- どうして、戦争をしたの?
- 当時のご飯はどんなだったの?着る物や、生活環境は?
- 当時の子ども達はどうしていたの?
- 原爆の後、子ども達はどうなったの?
実在した「振袖の少女」の2人の女の子に起こった出来事を入り口にして、紙芝居、戦時食体験、原爆資料館見学、歌、朗読劇、平和宣言とみんなで辿っていった。
人為的な、大変な暴力的事実“戦争“を、美しい子ども達に乱暴な形で伝えたくはなかった。
大人のした最大の過ちだからである。
当時も今も、子ども達は“生きたい“と思っているのだと伝えるための授業である。
原爆資料館見学で、「真っ黒になったお弁当箱」を見て、
なんでこんなにまっ黒なのかという質問が上がり、焼け野原と簡単に表現して、なぜ真っ黒になるのか?を伝えていなかったな、これは純粋な疑問だと思った。
IHの普及などで、家の中で火さえ見る事もない園児もいる。
生木が炭化するとどう変化するのかを見てもらおうと思った。
実践
- 木の肌触り、香り、重さを覚えておく
- 缶を上空から見た街に見立て、木材を建築物に小枝を人にし入れていく
- 缶の蓋をし、火にかける
- 煙が目にしみるほど立ち、香り、熱さ、中の街の事を思い、言葉にし合う。「くさ~い!あつーい!煙が出てるー!」
- しばし待つこと3時間
- 缶の蓋を開けると、真っ黒こげになっている
- そっと取り出し、入れる前と比べてみる。「ピザのにおーい、軽ーい、ボロボロくずれる」など々
- 出来た炭で、書と画にし作品化した
2021年度 平和のつどい
平和の灯(4歳児)
バスの先生にいただいた色とりどりの緋扇貝。
ロウソクは加熱すると透明な液体状になり、温度が下がると徐々に白く固まる。
途中、粘土のように扱え、接着もできます。ロウソクをロウで接着する体験である。
まず、パステルで描いてみた。
全家庭参加「みんなのピースマーク」
各ご家庭で工夫を凝らしていただいた平和への願い。
裏には、このマークの生まれた由来などが書き記している。
1枚1枚がとても愛おしく、尊く、大切に思う。
藤棚のディスプレイの揺れるマークの数は、左から1 .9 .4 .5 .8 .9 .11 .2長崎の原爆投下、1945年8月9日11時2分となっている。
参加したプロジェクト
「あなたのはがきができること」
未使用・書き損じた年賀状や官製はがき・未使用の切手を募集し、フィリピンやジブチなどの貧しい子ども達を支援する活動。
「おにぎりプロジェクト」
自分たちが作ったおにぎり、おにぎりを食べているところなどの写真1枚で貧しい国の子ども達の給食10食分になる。